地球人が小学校の2年生になった頃、我が家では、新しい計画が実行された。その計画は、郊外に、庭付きの家を購入することだった。すこし、気管支の弱かった地球人は、5歳まで、風邪を引くと咳が長引き、ヒーヒーと、喘息気味の呼吸をしていた。この大学の裏のマンションは、便利だが、ある化学工場が近くにあり、煙が多く、あまり空気は良くなかった。そこで、なるべく早く、郊外に一軒屋を買い、引越しをしたかったのだ。
この庭付き住宅購入計画には、他にも大きな理由が二つあった。ひとつは、更に厳しい、地球人への独立訓練を実施し、地球人の精神力を鍛錬する為。もう一つは、人口密度の高い台北や、その郊外の土地付き住宅の値上がり率は、預金より遙かに早く、良い投資先に思えたからだ。地球人が、もし留学先に落ち着き、長い教育を受けたいと願うなら、投資移民も視野にいれ、その為の資金の準備が必要だったからだ。
早速物件を捜し始め、台北の東部の、山の中腹に家を買った。台北市内まで、車で25分位の距離で、東部は発展も早く、かなりの値上がりを期待してもよさそうな所だったからだ。この建築会社の建築プランの中から、2軒連結した家を選んだ。サンハウスで、玄関は二階。上と下に一階ずつある3階建てだった。
すべての家が完成後には、共同バスが台北市内まで運行し、テニスコート、遊技場、プールなどが住民の為に設計されていた。我々は地球人を連れて、よく建築の進み具合を調べにいった。完成まで、何回かに分けて支払いをすればよい、楽な支払い方法で、無理がないと思った。
その新しい家の位置からは、遠く台北周辺の山々が綺麗に見え、空気もよく、近くに動物園もあり、遊ぶところが一杯で、申し分ない環境だと思った。我々は完成を楽しみにしていた。すでに購入から約一年が経過し、3階建ての我が家は、骨格もセメント塗りも完成し、後は窓を入れ、内装をすればもう住める状態にまで、完成した。
そんな時、いきなり、この建築会社が倒産した。そして、その建築会社の社長は、詐欺容疑で収監されてしまった。又、又、幸福の絶頂からの墜落!!直ちにこの山荘を購入した、すべての人々が、お互いに連絡を取り合い、前後策の協議に入った。しかし、事実上、建築会社は倒産しており、社長は収監。その対応は遅遅として進まなかった。夫は度々、会議に参加したが、誰にも上手い打開策が見つからないまま、月日は無情にも、過ぎていった。
2008年11月12日水曜日
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