2008年12月16日火曜日

地球人の頑張り(勉強編)

中学一年の科目を、すべて順調にパスした地球人が、二年生からアイスホッケーに狂い始めたことは、すでにご紹介した。しかし、二年生から、地球人は勉強の面でも、親元や義妹一家から離れて学寮入りしたにもかかわらず、自分で自分にプレッシャーをかけ、実に頑張って、よい成績をあげるようになっていった。

こう書くと、何だか親の自慢みたいで恥ずかしいが、そうではなく、実は地球人がここまで頑張れたのには、大きな原因があった。

それは、当時のこの学校の、特別なルールによるものであった。この学校には、前期に4回、後期に4回のテストがあり、年間の成績が発表されることは、すでに少し触れたと思う。しかし、それとは別に、この学校には、とても粋な計らいがあった。

それは、普通クラスにはあったのかどうか分からないが、地球人が所属していた特別クラスには、間違いなくあった。前期の4回のテストと日常成績、及び、後期の3回目までのテストと日常成績が、十分満足の行く年間成績レベルに達していると認められる学生には、後期の4回目のテストを免除し、他の学生より、一週間以上早く夏休みが始められる、というシステムだった。

何しろ、地球人のブログを見ていただくとおわかりの通り、地球人には、実にやりたいことが多い。それは、昔も今も変わらない。従って、地球人は1日も早く日本に戻り、家族に会い、ホッケーの練習や、アルバイトがしたくてしたくてたまらなかったのである。そこで彼は、一心不乱に勉強し(?)、「絶対に最終試験免除の恩恵に預かるんだ!!」と心に決めて、頑張っていた。

その頃、日本の我が家は、住み込みの手伝いは2人ぐらいで、あとはすべてアルバイトでまかなっていた。アルバイトをさがすのも、それ程難しくない時代だったが、アルバイトの従業員に関しては、ちょっと叱ると次の日から来なかったり、いきなり辞めたりで、当時、経営を任されていた兄夫婦の、頭痛の種だった。

そこで、確実に夏休みには3ヶ月戻ってくる地球人を、夏の間のアルバイトとして、従業員の頭数に入れていた。地球人は、布団上げ、布団敷き、掃除、配膳などなど、下働きとして、実によく働いた。当時の兄夫婦は、「こいつはまだ中学生だけど、よっぽど変な大人より気がつくし、掃除なども真面目にやるから頼りがいがある!!」といって、重用していた。

それに、外国人でも滞在する時には、通訳としても力を発揮していた。ともあれ、彼はこうして、我が家でアルバイトしたり、何か欲しいものがあって、お金がたりないときなどは、コンビニの夜班の時間給はかなり高いことを発見し、働いていた。そして、その合間には、ホッケーの練習と大好きな秋葉原見学に自転車で出かけるなど、日本でも行動的で、毎日忙しそうにしていた。

のちには、兄の友人から、お嬢さんにフランス語を教えてほしいなどと頼まれ、家庭教師までしていた。このように、プログラムが一杯のライフスタイルは、すでに地球人の小学校からの習慣で、色々な独立訓練を積んでいた地球人には、少しも辛いことではなく、むしろ充実した生活のように見えた。

こうして地球人は、毎年、最終試験免除の特権を確保するため、真面目に真面目に(???)勉強し、他の学生より、一足早く夏休みを迎え、それは高校を卒業する年まで続いていった。

頑張っている学生には、粋な計らいをするこのシステムが、果たして教育的に良いのか悪いのか、私にはわからないが、少なくとも、地球人とその家族には、本当に本当に、有り難い制度であった。

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