2009年1月19日月曜日

プラハ家族旅行

さて、めでたくポスドク開始の準備も整った地球人は、日本に向かう前に、家族旅行をしようと提案した。自分も博士号をとり、一段落してホッとし、約16年間住み慣れたカナダ東部の町を離れるに当って、家族と、のんびりした旅行がしたくなったらしい。

というより、無事に、博士課程を卒業できた、「親孝行、感謝旅行」とでもツアー名をつけようか、、、、。ブスッと無愛想な言い方だったが、「これまでの感謝の印に、パパとママに、飛行機の切符を買って上げるよ!!だから、行きたいところを決めて!!」というのだ。大学院時代に、奨学金やアルバイトの語学教師などで、貯めたお金で、思い出旅行をプレゼントしてくれるというのだ。ヤッター!!

勿論、ホテルの手配などは、相変わらず、私の役目。相談の末、この旅行の目的地はプラハに決まった。私は前から、チャンスがあったら是非、旧神聖ローマ帝国の首都であり、かつてはヨーロッパ最大の都市として「黄金のプラハ」と呼ばれたこの地を訪れ、ハプスブルグ家の栄華の跡を訪ねて見たかったのだ。

15世紀には、芸術、科学の都として、その繁栄は内外に知れわたっていた、この歴史の町、プラハへ、、、、、。 地球人の申し出は、又とないチャンス!!喜んで出かけることにした。

プラハについた私達は、レンタカーで、早速手配しておいたホテルに向かった。すでに街の様子は、かつての繁栄の跡は虚しいほどなく、17世紀から続いた、数々の戦争の傷跡が、そこここに残っている。宗教、文化、人種の弾圧を受け、1993年には、チェコとスロバキアが分断された、悲しい歴史の国、チェコ。

しかし、14世紀に建造された、モルダウ川に架かる、カレル橋(前プラハ橋)から眺めるプラハ城の美しい佇まいは圧巻で、さすが、「黄金のプラハ」と呼ばれただけある、と感動した。

ちなみに、このカレル橋は、英文名でCharles Bridgeと呼ばれ、ヨーロッパに現存する、最古の石橋だそうだ。その橋げたに並べられた彫刻が水面に写り、独特の美しさを見せていた。

モーツアルトが、交響曲38番を初演したコンサートホールや、天文時計台など、古い町並みによく映える美しい建物も多く、楽しい町の反面、ナチスドイツに占領され、5万人が虐殺された、悲惨な過去を感じさせる建造物も多く、人間の栄枯盛衰と業のようなものを目の当たりにし、考えさせられた。

一方、地球人はというと、あまり建物や歴史には興味がないらしく、もっぱら、街の中を走る電車や乗り物に乗りまくり、地元の人たちの集まりそうな場所を探し、現在の、ありのままのプラハを知ることに、大きな興味を抱いていた。勿論、プラハ城の美しさにも感動していたけれど、、、、、。

我々は、モルダウ川を走る観光船の中で、音楽付きのディナーを食べながら、川の上から、プラハ城や川沿いの景色を眺めることにした。船上から眺めたプラハ城は、丁度、夕陽に照らされていて、神々しいほどの美しさだった。

地球人はすでに、付近の探索も済ませており、「地元の人が集まる、街中のデパートに出かけよう!!」と、夫と私を誘った。プラハのデパートは、なんだか古い、日本のデパートのような感じだった。

物価は地球人によると、かなり安いとのこと。チェコのお金は、私にはすぐに換算できなかったので、いつも地球人にきいた。私は足が痛かったので、安いならこれ幸いとばかりに、夏のサンダル靴を2足買った。そして、案外素敵なスタイルのTシャツがあったので、これから日本に旅立つ地球人用に、何枚も買い込んだ。

食べ物は、付近のレストランで食べた記憶があるが、あまり印象にない。キッチン付のホテルだったので、自分でも簡単なものを作って食べた記憶がある。チェコを代表するお土産と言えば、ボヘミアングラスとガーネット。

ワイングラスなどのコレクションが好きな私は、以前から、チェコクリスタルはかなり集めていたので、この旅行では遠慮して、ガーネットを記念にいくつか買い込んだ。

これらの買い物の税金は、あとから空港で申し込むと返金されるとか、、、、、。面白がってやって見たら、一年後ぐらいの忘れた頃に、スズメの涙ほど戻ってきた。

ちなみに、それまでチェコというと、地球人の頭にすぐ浮かぶのは、自分が熱狂していたアイスホッケーの、NHLの名ゴールキーパー。長野オリンピックで優勝した、チェコの英雄、ドミニクハシェック選手の名前ぐらいだったらしい。彼の憧れの、名ゴールキーパーの一人だ。

ともあれ、地球人と一緒の旅は、単なる観光旅行と違い、すぐに現地の人々の中に飛び込む、面白いもの。この旅行も、日本に向かう前のひと時を、家族で面白おかしく、楽しく過ごした。地球人の心ばかりの親孝行旅行で訪れたプラハは、プラハ城の素晴らしい佇まいとともに、私にとって、是非もう一度出かけてみたい、思い出深い町となった。

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